水槽飼育の基礎を、理解して飼育を楽しむ

何事にも基礎知識とも言える基本を知らなければ、直後に体験するであろう難局に、うろたえるばかりで間違った方向へと走りやすい。

新規、水槽のセット方法

飼育場所を考える。

淡水魚&熱帯魚を飼育する場所でまだまだ多いのが玄関飼育です。水換え時に於ける排水作業は楽でしょうが・・・飼育水が長期間安定する底面濾過飼育を実践すれば、平均水換え作業は180日毎になり排水の作業を気にするほどのことでしょうか?

玄関飼育のデメリットとして考えられるのは、ドアの開閉音に飼育魚が落ち着けなくなります。また、外気温にさらされる時間が多くなり保温器具を必要とする時間が多くなり不経済です。また、訪問者の安易な行動に対して抵抗することが出来ません。貴方が訪問者を何時も出迎えられる状況でない場合は特に、これらの問題に対して防ぎ様がありません。

一般的には室内の飼育が一番良いのですが、理解力のない家族に反対された場合は諦めるしかありませんが・・・

室内で一番理想的な場所は、飼育者の部屋ではないでしょうか?安易に他の方が入りにくい環境の方が飼育魚達も落ち着けます。但し、デメリットもあるのです。部屋の位置と温度管理ができることがBESTなのですが・・・

部屋の位置とは、日当たりが良い部屋の場合はエアコンなどで温度管理ができることが一つの条件になってきます。特に夏場は室温が上昇しやすく飼育の基本温度24℃〜25℃を大きく上回ってしまうことが考えられ十分注意して設置場所を考えなくてはなりません。また、室温が上昇する時に考えなくてはならないことに換気があることも知っていて下さい。エアコンや換気扇などで部屋の空気が攪拌できていればたいした問題には直面しませんが、暖かな空気がこもってしまう場合などは扇風機を壁に当てて部屋の空気を攪拌させることも重要です。また、他の部屋や廊下などとの隙間が作れれば更によいのですが・・・

逆に日当たりの悪い部屋などの場合は温度管理より湿度管理を考えなくてはなりません。キッチンの様に閉ざされていない場合は良いのですが、閉ざされた部屋などは換気ができる工夫が必要です。

部屋が2F以上の場合は、ベランダに出れる部屋の近くが水槽の設置場所としては理想的です。水換え用具のプロホースと市販の水道用ホースを接続し、排水時にホースを用いて雨トイへ流してしまえばベランダを水浸しにすることも無く便利です。
(ホースはホームセンターなどでm売りされているので雨トイまでの長さを測り、2m程余裕をもって購入すれば良いのではないでしょうか?)

水槽台を考える。

部屋の設置場所として床の状態を考えなくてはなりませんが、ご自分が立っていて・・・また、友人などと同じ位置に立って、床が沈まなければ60cm標準水槽くらいなら水槽台さえ注意すれば特に問題もないでしょう。

水槽台は何もメーカーから販売されている商品を購入する必要はありません。チョットした、ベンチチェストや横置きしたカラーBOXなどでも十分、水槽の重さに耐えられます。

要するに水槽台に適しているのは、床との設置面が足でなければ力が分散する。また天板と床の設置面が足ではなく板面になっている。+板面が(コの時)や(四角)で床に設置できている家具や天板部分と平行に底板があり側板という関係(横にしたカラーBOXを思い浮かべ)なら上からの力が均等に床に掛かる為、安心できるでしょう。

上記の意味が判らない人は、イメージとして家にあるテッシュ箱を用いて、箱と同じ大きさ&箱より大きな歪まない板(ベニア板など)を箱の上に載せ、板の上に数kgの物体を載せてもテッシュ箱は壊れません。

安価なタイプの水槽台は、スチール製の足で、しかも天板部分をビスで繋いでいるだけの商品が多く、床に接する足の部分たけに全重量(水槽+水槽台を含めた重量)が加わり・・・また、横方向からの力にはもろくオススメできません。

床が畳などの場合は、家具(タンス)同様、畳の縁を避けて、水槽を置ける広さ分の合板を用意し、足先の怪我を避ける為に合板の縁をガムテープなどで被えば良いかと思います。また、m売りされているビニールクロスを合板サイズに合わせ調整し敷いて留め、水槽台を設置すれば良いだろう。この時タンス同様、水槽台が前倒しにならぬ様、硬く新聞紙を折り曲げ(2-3mm厚)て水槽台となる前面下に噛ませればより安全です。(ビニールクロスなどは、ホームセンターなどへ行けば様々な柄が販売されているので自分の部屋に見合った柄を購入)

使用する水を考える。

水槽設置に伴い考えて頂きたいのは、使用する水です。私達の住んでいる日本の水は基本的に軟水ですから、金魚やグッピーなどを除けば安心して使える良い水だ!ということです。また、一部地域(カルスト地形)付近を源流とする地域の方達は中硬水である場合が多いです。

使用する水が飲み水なら後は水温調整だけで良い場合が殆どなのですが、情報が独り歩きして水質調整剤を使用したり・・・と、基本を知らなければ無駄なお小遣いが消費されるだけです。

東京、名古屋、大阪などの都市のコンクリート.ジャングルに住んでいて尚且つ、マンションなどの屋上に貯水タンクがある様な方達は浄水器を用いた水が飲み水だと思いますから、その水を使用した方がよいでしょう。

上記以外の都市圏でない地域の方達が、水道水を使用する場合(特に冬場以外)注意しなければならないのは、配管に溜まった水が外部熱などで温められ傷みやすいので、必ず流し水をして、水が冷たくなってきたのを確認し、水温調整して使えば問題の発生はないでしょう。

水道水の使用に不安のある方は、地域毎の浄水場(川などから水を取り入れ水道水に替えている場所)の取り入れている水が透明か?濁った水なのか?を調べれば、より安心できるのではないだろうか?

使用する水が飲み水でない!場合のみ水質調整剤や浄水器を駆使してお使い下さい。

使用する水が地下水を飲み水として、お使いの地域以外の場合は、かえって地下水の方が危険である場合が多いですから水道水を用いた方が安全・安心です。

地下水が安全というのは遥か昔(数十年前)の話です。現代は環境ホルモンである農薬や工業排水の地下水への滲み込み問題が何時生じるのか判りません。というか?毎日&ご使用毎に水質が変化する場合が考えられ危険なのです。特に小さな生物ほど影響を受けやすいので十分注意する必要があります。

地下水を使用する方は、お住まいの地域の上流に水を大量に使う工場やゴルフ場もしくは田畑があるだけで注意しなくてはなりません。2007年現在、当地域の田舎でも最低130m以上、ボーリングした地下水でないと安心できない!というのが現実です。

水質調整剤の多くは夏場の東京を基本として考えられている商品が多く、地方の方達は使用量の軽減もしくは不必要である場合が多いです。

夏場対策を考える。

夏場の水温上昇をエアコンなどで避けられない方達には特に必要なことですが、多くの方が人間の生活に合わせてライトの点灯をしているのではないか?と思います。しかし昼間、部屋に居ない時ほど蛍光灯から出る熱により更に+αで飼育水が温められてしまう為・・・

寝ている部屋が水槽の明かりで眠れない!という場合を除けば昼夜、逆でライトを点灯させることが望ましい。昼間、部屋に居ない時など雨戸までを断つ場合を除けば、昼夜が逆の方がより自然を演出できます。

人間の場合としてイメージすれば判るかと思いますが、人間は夜道でも洞窟内の様に一寸先は闇なんてこと、ありませんよね。月明かり星明かりがあり見えますよね。だけど多くの水槽飼育は真っ暗になるんです。逆に昼間がカーテン越しに入る光でも一寸先は闇にはなりませんから、薄っすら水槽内が見渡せる状況が簡単に作れます。

また、真っ暗(闇)では夜行性を好む生物を飼育していても動けません。動物園などの夜行性に生活する生物館と同じイメージをして下さい。

保温器具を使用している場合、夏場にヒーターなどを水槽内から取り外す方がいますが、多くの場合コンセントを抜いておくだけが良い。何故なら使用した(水に漬かっていた部分)商品のコードやヒーター&センサー部分のゴムが、水槽から出されることにより乾燥し、劣化が急激に進みますので翌年に商品が壊れるという現実に襲われやすいです。

冬場対策を考える。

保温器具を使用している方でエアコンなどを使わない方達への注意は、湿度の問題でしょうか?水槽用のガラス蓋をしなかったりすることにより湿気が水槽を中心に壁や天井また、カーテンなどが湿っぽくなります。また、部屋の空気が冷やされた場合は特に水槽の揮発が多くなりますので注意しましょう。

また、利点として考えるなら部屋の空気が少しでも動く(流れる)工夫さえしてあれば加湿器代わりを水槽が代用してくれるので乾燥しがちな部屋の空気に潤いを与えてくれるでしょう。

自然界の水質再生を考える。

一般的には、山に降った雨が地下へと滲み込み、地下水脈を流れ伏流水として湧き出るまでの数十Kmに要する時間は数十年かかるといわれている。簡単にいえば・・・雨が降り、多くは地面に滲み込み、地下水脈を流れ、伏流水で湧き出している。一部、地面に滲み込まなかった雨が集合し、川となり下流に向かって流れているが、川床などでも滲み込みはある。

地表では、植物の落葉や生物の糞などが雨で濡れ腐敗菌や小さな昆虫やミミズなどの生物が初期分解をして更に土壌菌が最終分解をし、植物が一部の水と栄養分を吸収し、長い時間を掛け様々な土砂で濾されたり、岩盤を避けたりしながら、地下を流れて綺麗な水となり一部の地表や海底へ湧き出し循環する。

川床や沼床でも地表と同じ様に、小さな水生生物やインフゾリアや腐敗菌が初期分解をして、硝化菌が二次分解をして、還元菌が最終分解をし、植物が一部の水と栄養分を吸収し、長い時間を掛け様々な土砂で濾されたり、岩盤を避けたりしながら、地下を流れて綺麗な水となり一部の地表や海底へ湧き出し循環する。

地表でも、川床でもコンクリートなどで覆われた時から、生物の分解はなくなり・・・また、生活廃水や工業排水または農薬などの汚染物質が土壌に滲み込むと環境生物は死に絶え病気に弱い痩せた土壌が残り、悪循環の道へと迷い込む。

近年は、これらの悪い影響が目立ち、そのことに気づいた人々が休耕田には稲刈り後の稲わらを蒔き、蓮華の種などを蒔き、耕して土壌生物が活発になる様にしている。また、耕作畑などでは落ち葉などを蒔いたり、家畜の糞を醗酵生物などで分解させ肥料に変えてから蒔き、果樹園などでは古くなった畳を敷いて土壌生物が活発になる様にして、病気に強い植物を作ろうとしている。

土壌の酸性化は環境生物が拒絶するので、牡蠣ガラを蒔いたり、炭粉や魚粉を蒔いて対処している。

水槽に設置するフィルターを考える。

まだまだ多くのアクアリスト達は、濾過が判っていない様だ。生物が作り出す生きた水と人工的に濾されたれ死んだ水のどちらが生き物達にとって良いのか?という事に・・・また、生きた飼育水が作れているのなら最低でも数ヶ月間は飼育水が澄み綺麗な状態を維持する為、飼育生物は元気です。

自然界の様な仕組みで構成される商品が・・・エアーリフト式、底面フィルターです。

@枯れた水草や生物の糞などの有機物を初期分解し、フィルター表面の目詰まり防止をする・・・インフゾリア。
A粒子サイズが適切ならば・・・還元菌の住み易い場所ができる。
B底面の立ち上げパイプの根元へ向かう目に見えない流れが・・・地下を流れる様。
C立ち上げダクトに入っている水をエアーポンプから送り出される泡が立ち上げパイプ部分の水を押し上げ・・・が伏流水。

他のフィルターはどの様な仕組みかをイメージして考えると工場から流れ出た水の目に見える物質をフィルターで濾してから排水している。だけど水槽飼育では排水された水が再び戻ってくるだけであり、何処まで綺麗になっているか?はフィルターの濾し能力だけだろう。あとは水量と水温の関係で飼育水が何日間は生物にダメージを与えないだけだろう!ということから一週間に一回は水換えを・・・ということなのでは?ないだろうか?

また、活生炭を用いて飼育水を作ったのなら、死んだ水が循環しているだけであり、無菌室に近い状態を作ってしまった的なことではないだろうか?活生炭は吸着材です。悪い物質だけを選んで吸着することなどありえません。

水槽の濾過を考える。

有機物の初期分解とフィルター表面の目詰まり防止をするのがインフゾリアの役目。インフゾリアの機能を考えなければ硝化バクテリアの働きも悪くなるのが当然であり、還元バクテリアは暗い所と多くの酸素を必要としない&目に見える流れがない所を好むということを考えた場合に一番適したフィルターはエアーリフト式、底面フィルターと考えるのが自然ではないだろうか?

還元バクテリアの機能を考えた場合、植物の役割は大きい。何故なら、還元バクテリアの主菌は光合成細菌なのだ!だからといって光合成細菌だけではエサがないので主菌に対するエサ菌・・・エサ菌に対するエサ菌・・・が必要になる。しかし、それらが弱酸性を基本とした水槽内でどの位の機能を発揮できるのかは不明だ。

底床に根を張る水生植物の生存を左右するのは底砂であり、根張りが安定する粒子であり、沼的な流れのない環境を好む・・・また、浮き植物は根が水流などで動くことを嫌う!沼的な流れのない環境を好むのであり・・・

一般的に底面フィルターのプレート部分が重要だ!と考えている向きがあるが、実際は立ち上げパイプのダクトを安定させるだけの機能であり、大きさや形状などは一切関係ない。濾過として重要なのは底砂粒子のサイズであり・・・微生物達の働きを最大限に活用し、植物の恩恵を受けることです。

植物(水草)を考える。

どの様な生物であっても、生長する為には酸素が必要です。酸素を吸って二酸化炭素を放出しているのです。これらは植物も同じですが、多くの方達は二酸化炭素を入れて植物が成長する?かの様に教え込まれている向きがあります。

昼間の植物は芽を光に向け、葉が光を捉える為に大きく開き、光合成をして動物達に良い環境を提供し・・・というだけでしょう。夜間にこそ!動物達が寝静まってから成長し・・・なのです。

多くの方が経験していることですが、水槽内に水草を植え込んで・・・ライトを点灯している時は、植え込んだままの状態で・・・だけど、夜間ライトを消して翌朝、ライトを点灯すると水草が直立している光景を見たことがあるのではないか?だけど悲しいかな!植え込んでから夜間もライトを点灯したままの状態で朝を向かえて水槽内を見ると、水草は植え込んだままの状態である場合が多い。

小学校の理科でも種の発芽は夜間の設定にして・・・なんて皆習ってきたよね。同じなんですよ。

庭の花壇などに水を与える場合でも、朝に水を与えるより、夕方水を与えた方が植物は元気に育つんです。

テレビの画面を通して見る!童話やアニメでもそうですが、『ジャックとマメの木』を除けば、多くの植物が成長する場面は夜間です。皆が見たであろう!『となりのトトロ』でも、どんぐりが発芽し成長するのは夜間だったでしょう。

植物は、胞子や種が落ちた(着定)場所から動けないんです。だから光合成をし環境を作り、自身の周りで動物達に生活してもらい、糞をしてもらい・・・という環境の和を形成しているんです。環境が変化しても植物はその場所から逃げることが出来ないのです。

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