自然界を見て、水槽内の飼育環境を考える。

楽しい飼育とは、管理が楽で、生物が長生きできる環境を作ることが大切です。

貴方も気付いたことがあるだろうが、自分のまわりの小さな自然の中に実に様々な情報が隠れている。普段さりげなく見ていた沼、湖、溜池には、面白いほど沢山の情報がある。このファイルでは、自然環境を考えた上で私たちの趣味であるAQUAの世界と比べたときに、何が正しくて何が間違っているのかを考えて貰いたい。

太古の昔からある(沼&湖&溜池)を見て考える。
何時も綺麗な水を満々と溜めながら、多くの動植物が生活しています。太古の昔からあっても沈殿物で溢れることもなく・・・

昔からある(川)を見て考える。
山や陸地に降った雨は自然と低いところへ流れる。昔からある川などは川床を人工物で作られていない為・・・川床から滲み込めなかった分だけが川となり流れている・・・かのように見えるだけであり、川が乾季で枯れてしまっても川床を少し掘れば水がある。

自然界の濾過フィルタ−
自然界の濾過フィルターは、川床&沼床や湖底から地下水に向かって滲み込んだ水が、長い年月を掛けて伏流水となり何処かに湧き出しています。湧き出した水は海を中心に太陽に熱せられ水蒸気となって上空に昇り、やがて上空で冷やされて少しずつ雲を形成し、大きく育った雲は気流にのって陸地や山に雨を降らし、雨は地面から染み込んで(一部は川を流れ)また、再び沼や湖などに水を供給もしているのです。

自然界は広大な還元層(底面濾過フィルター)を持つことにより、人間が生活廃水や農薬などを垂れ流さなければ自然のサイクルにより何年でも綺麗な水を提供してくれているのです。

自然界の湧き水
テレビなどでも見ることがある、湖底の湧き水には山から運ばれた多くの天然ミネラル分が湧き出し、それらをエサとする微生物が集まってきます。または、天然ミネラル分をエサとする生物を補食する魚類などが集まってきます。それらの生物が糞をすることにより有機物やミネラルを捕食するインフゾリアやバクテリアが増殖し、良いバランスを保ち続けているのです。

自然界のミネラル
ミネラルというのは全ての物質に自然と含まれているのです。これは、目には見えないバクテリアや原子や分子であっても・・・です。全ての動植物にも多くのミネラルが存在しているのですよ。草木が生えないような標高の高い山でない限りミネラルは水に含まれ運ばれてきます。

貴方の住んでいる地域・・・水道の水源にあたる場所が落葉樹林帯であれば、あるほど多くのミネラルが入っていることになり、微小生物(バクテリア)にも良い水ということになります。ただ、都会のように水道局が取り入れている川などが汚れていれば、ミネラルを云々する前に使用する水のことを考えなくてはなりませんが・・・

自然界の還元層
地表や川床または湖底などから、地下水脈までの・・・○m&○○m&○○○mの地底などの距離の部分をいい、水などを浄化しているのです。この場所は・・・すなわち水槽で表現すると底面フィルターを用いた底砂にあたります。

自然界の止水域
自然界の還元層に流れる水のスピードを止水域というのですが、この日本語の漢字に惑わされてはいけません。止水域とは水が止まっている所ではなく、『目では流れが確認できないような・・・ゆっくりした流れのあるところ』を指しています。

飼育水を機能(長持ち)させる嫌気性還元バクテリアが好む環境は、自然界でいう止水域です。この原理を応用したのが皆さんも、ショップなどで目にすることが多い底面フィルタ−で、より多くの止水域を再現できるのがエア−リフト式の底面濾過フィルタ−です。

伏流水
山などに降った雨が地表から滲み込み、地下水脈を通って、やがて地表や海底に湧き出す迄の水。

山に降った雨が、海底に湧き出す迄の○○kmを、50年間と考え...自然界の止水域=水の流れを計算します。
流れる距離= 50kmの場合
単純計算すると、1年間で1km(1,000m)流れ、1日で約274cm流れ、1時間で約、11.5cm流れ、1分間で約、0.19cm流れる。

イメージする
エア−リフト式、底面濾過フィルタ−のダクト部分に入っている水をエアーポンプから送られた空気が、ダクト内のプラストーンから排出され、泡がダクト内の水を押し上げる様を想像し、底砂内の水は、ゆっくりダクトの芯部に向かう。

イメージする
透明のコップに、微粒子の砂を入れ、コップの底をトントンと叩いて、粒子間の隙間をなくし、水が滲みこむ様を想像する。

自然界の水質再生を知ってください。
自然界は地表または川床などから地下水脈までの広大な還元層に住んでいる様々な生物、微生物、バクテリアによって水を悪化させる有機物を分解し綺麗な水となって地下水脈を通り地表へ(湧き水)海底へ(伏流水)湧き出しています。

自然界に存在している様々な植物、水草、海藻は有機物を栄養として吸収し浄化しながら成長しています。

地表では昆虫やミミズなどが初期分解をして有機物に変化させ、土の中に生活する土壌菌が有機物を分解しています。川床などでは水生昆虫や単細胞微生物が有機物を分解させて川床表面の目詰まりを防ぎ、好気性硝化バクテリアの働きを助けています。

川床から地下水脈までの何十mもある還元層で、最終残留物となる硝酸塩NO3を分解しています。

自然界の河川、海などの水質は、亜硝酸NO2、硝酸塩NO3ともに、ゼロです。

AQUA SHOP EverGreen ホームページ

★ 熱帯魚などの飼育環境を考える ★