自然界を見て、水槽内の飼育環境を考える。

楽しい飼育とは、管理が楽で、生物が長生きできる環境を作ることが大切です。

貴方も気付いたことがあるだろうが、自分のまわりの小さな自然の中に実に様々な情報が隠れている。普段さりげなく見ていた沼、湖、溜池には、面白いほど沢山の情報がある。このファイルでは、自然環境を考えた上で私たちの趣味であるAQUAの世界と比べたときに、何が正しくて何が間違っているのかを考えて貰いたい。

地球の水質再生 = 底面濾過フィルタ−

オススメ!の濾過フィルタ−と、理由を説明する。
太陽光線が地球を照らし、海などから蒸発した水は水蒸気となり上昇し上空で冷えて雲を作り、やがて地表に雨を降らせ、地表では、ゆっくり地面にしみ込んで地下水脈を通り、地表へ(湧き水)海底へ(伏流水)湧き出しています。この原理は、そのまま底面濾過フィルタ−です。

底面濾過フィルタ−(エア−リフト式)
自然界の水質再生をしている還元層は、水槽内では底砂にあたります。底砂が適切な粒子ほど、飼育水を長期安定させる還元バクテリアを多く付着させることが出来る為、管理が楽になります。水槽内に蓄積される硝酸塩NO3は、還元バクテリアの働きによって低く抑えてくれますから水換えの周期が長くなります。また、水槽内に蓄積されるタンパク質やリンは定期的に換水して濃度を低くしてください。

市販されているフィルタ−の中で最も濾過能力に優れ、飼育環境をベストな状態で維持しやすい。また水槽サイズを選ばない!など...安価な為に軽く考えている人達もいるとは思いますが、底砂を機能させない限り、貴方の飼育環境は良くなりません。多くのショップが、販売水槽に使用しているのが、管理が楽で、低コストのフィルターなのです。

自然界の水質再生を基本として考え、優良三大バクテリアや水草の働きを最大限に利用できるフィルタ−です。
コスト的にも、機能的にも、市販されているフィルタ−の中では・・・No.1です。

大磯砂、オリジナル粒子(一粒が1.0mm〜3.0mmで、2mm平均)
水槽内に使用する底砂は、粒子に角がなく、白っぽくないことが飼育魚を落ち着かせることができるベスト商品だと思います。水草の根張りやバクテリアの付着には、最適な粒子です。

自然界の水質再生を知り、水槽内を近づける。
自然界と同じ様に、水槽内に還元層を作るだけで、濾過バクテリアの機能を最大限に活用することが出来る為、飼育水は長期安定しやすい環境に変わります。また水槽内にも単細胞微生物群を発生させるだけでフィルター表面の目詰まりを防いでくれる為、管理が更に楽になるのです。

植物性微生物群=植物性インフゾリア(植物プランクトン)
主に動物性インフゾリアのエサとなるが、水槽内では飼育水が緑色になり、鑑賞には不向きである。また、金魚などの屋外飼育にアオコの水で飼え!というのがあるが、水中の溶存酸素量は非常に低く、動物性微生物の発生も少ない為、薦められる方法ではない。

動物性単細胞微生物群=動物性インフゾリア(動物プランクトン)
ゾウリムシ、ワムシ、ツリガネムシ、ミドリムシ、ミジンコなどが代表種である。有機物を初期分解して、バクテリアの働きに貢献し、仔魚や稚魚のエサにもなる。

自然界でも水槽内でも、フィルタ−の目詰まりを防ぐなど...一番重要な役割をはたしている。底砂やフィルタ−の表面に多く住み、様々な有機物を素早く分解してフィルタ−の目詰まりを防ぎます。

好気性バクテリア(明るい所と、多くの酸素を必要とするバクテリア)
多くは水面に住み、大量の酸素を必要とし、水面が酸素不足だと死んで油膜の原因になる。

水槽内では、水流や水面が波立つことによって、大気中などから多くの酸素を取り入れることができるので油膜が貼りにくくなるが、水温が27℃を越えてくると溶存酸素の溶け込みが悪くなるので注意。油膜を貼りにくくさせるのには、エア−の泡が水面に当たるのが一番簡単な方法である。

好気性硝化バクテリア(酸素を好むバクテリア)
飼育水に発生する有機物(亜硝酸)を毒性の弱い硝酸塩へと変えてくれるバクテリアではあるが、大気中から水槽内に入ってくるので、無理に入れる必要はない。

このインフゾリアなくして、多くの酸素を好む、この消化バクテリアの活動が発揮されないことを考えなくてはなりません。インフゾリアと、ほぼ同じフィルタ−表面に住み活動しています。インフゾリアがいない、また少ない環境下では消化バクテリアの効果が得られません。水温が30℃以上になると活動が停止して濾過材にじっとしています。濾過材から外れたら死亡。

嫌気性還元バクテリア(明るい所と、多くの酸素を嫌うバクテリア)
飼育水に発生する有機物(硝酸塩)を亜硝酸へ戻し、消化バクテリアとの送り戻し効果の課程で窒素ガスに変化させ大気中に飛ばしてしまうことを仕事とし、残留物は飼育水に無機物となってフィルタ−内に溜まります。その無機物は植物(水草)の栄養となります。光合成細菌もこの仲間です。植物に効くことはあっても、魚類に直接効くことはありません。

最終残留物を分解している、自然界(地球環境の還元層)でも重要なバクテリアです。水温が30℃以上になると活動が停止して、濾過材の中で耐えています。濾過材から外れたら死亡。還元バクテリアの付着量によって生きている水の期間が左右されますが、底砂の粒子が適切でないと付着できません。

嫌気性バクテリア(嫌気性腐敗菌)
飼育水だけでなく、物質などを腐らせる(腐敗)バクテリアです。水温が30℃以上になると優良バクテリアは活動が停止してしまう為に、より活発になり飼育水を腐敗させます。

植物(水草)
様々な有機物を栄養として吸収し、還元浄化フィルタ−にもなり、魚達が住み易い(落ち着ける)環境ができます。濾過フィルターや底砂の粒子が適切でないと根生菌の付着が悪く、水草の根張りが悪く育ちません。

熱帯魚飼育の環境を思い浮かべ、飼育の環境を考える。

底面濾過フィルターを使用 << 熱帯魚の飼育 >> 底面以外のフィルターを使用
飼育水温、23℃-29℃ << 水  温 >> 飼育水温、25℃-30℃
弱アルカリ性〜アルカリ性 << P  H >> 弱酸性〜中性
セット時や水換え時から、徐々に上昇 << G  H >> セット時や水換え時から、徐々に上昇
長期的に最良 << 環  境 >> 短期で水換えしないと最悪
何時も元気で美しい << 生  死 >> 管理していても病気&死亡
水面に少し水流が << 水の流れ >> 水槽内に水流が

バクテリアを考える。
好気性のバクテリアは適正水温で魚を飼っているのなら、室内でも大気中から水槽に入るので特に添加の必要はありません。優良バクテリアの適正水温は15〜29℃迄です。15℃未満ならバクテリアは活動を停止し仮死状態になり、30℃以上では濾過材からはずれた&添加しても、優良バクテリアは死んでしまいます。

腐敗菌は30℃を越えてくると、より活発になりますから注意が必要です。誰もが気軽に想像できる手段として考えた場合、室内に置いた食べ物が、夏の暑い&湿気がある季節では短期間でカビが生え、腐るという現象に直面した経験はないだろうか?それが、冬の季節なら、あまり気にしなくても日持ちするのです。気温が下がれば、腐敗菌の活動が不活発になるのであれば、水槽の水だって、バクテリアや生物も、皆、同じでしょう。

水槽の水質/PHについて考える。
多くの動植物が生活する代表として、有名な場所は・・・南米大陸の大アマゾン(川)自然環境における雨季の季節は、生命の溢れる繁殖や成長の季節なのです。その雨季の季節で、アマゾン川の水質が、PH8.0前後ある(アルカリ性)のであれば、水槽内もアルカリ性飼育を基本にして考えれば、良いと思いますが・・・

乾季の季節は、多くの熱帯魚が採取される季節・・・現地に行った経験のある方から、河川によっては乾季の季節でも多くの川は、弱アルカリ性だ!・・・そうです。一部のネグロ川を代表とする有機物質が多い川は、弱酸性まで水質が悪化するようですが、天からの雨による水の供給が途絶えがちの季節(乾季)は、川の水位も下がり、熱帯地方の暑さにより、水温も上昇し、多くの生物にとっては生命を左右する過酷な季節でもあるのです。

川の水位が低下しなければ、熱帯魚を気軽に採取することも出来ず、熱帯魚達から見た場合で想像すれば、一部の現地採取者(シッパー)より、恐いのは水鳥の存在では、ないだろうか?

平成15年のマナウス地域からの情報で、異常気象により、乾季を迎えるハズの季節に、マナウスの空港が水深2mという情報が入り、今シーズンの入荷を諦めた年もありました。自然には抵抗できません。

上記の文面も日本の川のイメージで考えてはいけません。スケールが違いすぎます。飛行機などで上空から見た場合を想像すれば、森の中を川が流れている様に見えるかと思いますが、陸地から見たら、いったい!何処からが川なのか判らないのではないでしょうか?現地でも、空港は高台にあるハズですから・・

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