水生の苔(コケ)植物

多くの苔植物は、陰性植物である。形態(葉状体)の違いや育成環境の違いで、葉状体を変化させる為に名前が同じ場合でも、見た目が変わってきます。また、一部のコケなどは、同じ商品であっても流通によって名前が違う場合もあります。

苔植物は、活着性があり流木や石、ガラス面などに付着させ楽しむことが出来ますが、種類によっては活着根(仮根)をだす部分が狭く(小さく)活着しにくい種類も多々ありますが、長期で育成させれば多くの種類は活着します。また、活着しにくい種類は、育成条件の違いや育成環境または、移動による衝撃により剥がれ易くもなります。

■ ブラジル.ローライマ産、モスsp.ティアングロ

2006年に、ブラジルのローライマ州で採取された、南米ウィローモス系の苔ですが、通常の南米ウィローモスより、仮根が大きく活着力は強いです。名前の『ティアングロ』は、ポルトガル語で三角という意味。

■ ギアナ産、モスsp

■ タイ産、モスsp

プレミアム.モス モス.sp.トロピカ モス.sp.タイ プレミアム.モス

タイの天然(WILD及びフィールド)で採取されるスジゴケの仲間が、(スーパープレミアム.モス)vs(モスsp.タイ)として流通されている。また、現地の水草ファーム(トロピカ社)で育成されたとして有名なモス.sp.トロピカという苔も種類としては変わりない。

■ タイ産、モスsp.ウロコゴケ

モス.sp.ウロコゴケとして販売している苔は、タイ産のスーパープレミアム.モスと同じ地域に生息する陰性植物の仲間である。ただし、こちらは二酸化炭素を強制添加してても明るい環境では、葉状体が黄色くなり枯れていく。国内にも、類似するウロコゴケの仲間などが、あるが育成方法は、どちらの場合も変わりない。

■ 南米ウィローモス

半陽性苔の代表が南米ウィローモスだ。こちらの主な特徴は、葉状体が袋状になっている為、親指と人差し指の腹で挟み込むと葉状体の膨らみを感じることが出来る為、安易に本物か?偽物か?を判断するときの基準になる。

明るめの環境下では葉状体の先端が、三角になり人気の苔だ。二酸化炭素の強制添加がなくても、(写真、右)は素焼きの鉢に薄く巻き付けた南米が二ヶ月程で綺麗な三角葉を展開してくれる。

■ 南米ウィローモス、タイプ_U

流通する南米ウィローモスには、主に2種類あり三角葉は上記タイプよりやや広めで明るい緑色なのが特徴だ。

■ 南米.ジャイアント.ウィローモス

半陽性苔のウィローモスと南米ウィローモスとで交配改良されたのが、南米ジャイアント.ウィローモスです。
こちらの主な特徴は、葉状体が毛状になっている為、親指と人差し指の腹で挟み込むと葉状体がペタッと潰れ南米ウィローモスの様な膨らみは感じられない為、誰でも安易に違いを見極めることができる。

明るい環境下では、大きな三角葉を展開し、暗めの環境下ではウィローモスに近い特徴が見られる。葉状体はウィローモスと類似している為、南米ウィローモスより、暗い環境下でも枯れることは少ない。・・・が、育成水温が30℃を超える環境下では葉状体がなくなり(写真/右)の様になることがある。

■ ウィローモス

半陽性苔の代表がウィローモスだ。こちらの主な特徴は、葉状体が毛状になっている為、親指と人差し指の腹で挟み込むと葉状体がペタッと潰れ南米ウィローモスの様な膨らみは感じられないが、写真(右)の様に水面直下育成させると葉状体が、ゴワゴワし硬くなる。また、南米ウィローモス程の三角葉ではないものの歯抜け状の三角葉を形成する。

葉状体が硬い!のが、南米ウィローモスで、葉状体が柔らかなのが、南米ジャイアントウィローモスで・・・中間に位置するのがウィローモスだ!

■ 南米、モスsp.マナウス

苔の中では最も光を求める傾向が強い半陽性苔の仲間ウィローモスsp.マナウスだが、葉状体が非常に柔らかな為、水流にたなびく様にレイアウトすれば、枯れることもなく、どんどん枝分かれしながら成長していく。

■ ホソバ.ミズゼニゴケ

国産、ホソバ.ミズゼニゴケで流通する種類も陰性植物の仲間である。二酸化炭素の添加なしの環境でも十分な見ごたえがある葉状体に育つ。

■ ノコギリ.カワゴケ(希少種)

国内の綺麗な川にだけ育成するノコギリ.カワゴケは、半陽性苔の仲間だが、活着力は弱く、何かに巻き付け固定して育成を楽しむ。
2段目の左側の写真に写っている葉状体が太い右が ノコギリ.カワゴケだ。

■ クロ.カワゴケ(希少種)

国内の綺麗な川にだけ育成するクロカワゴケは、半陽性苔の仲間だが、活着力は弱く、何かに巻き付け固定して育成を楽しむ。
2段目の左側の写真に写っている葉状体が細い左が クロカワゴケだ。

■ カワゴケ(希少種)

国内の綺麗な川に、だけ育成するカワゴケは、半陽性苔の仲間だが、活着力は弱く、何かに巻き付け固定して育成を楽しむ。

■ 国産、モスsp

国内の綺麗な川に、自生しているのを見つけたのだが・・・なんせ天然物には、厄介な『プラナリア』が居る為!途中で育成を断念してしまった。チャンスがあれば、また何時の日か?育成をさせて見たい。

■ ジャワモス(本物)

昔、ジャワモスとして流通していた苔だが、現在では、流通していない。形態(葉状体)的には、南米ウィローモスや南米Gウィローモスと大差ないが、さほど明るい環境でなくても正三角形的な葉状体を密に展開するのが大きな特徴。光が多くあたる環境下でも、葉状体である三角葉が密になる傾向があり、大変美しい。
 
南米ウィローモスは、トリミング(カット)を怠ると形態(葉状体)が長く伸びて見苦しくなる。また南米Gウィローモスはトリミング(カット)を怠ると形態(葉状体)が大きくなり60cmなどの小型水槽ではレイアウトを破壊してしまう。

■ ジャワ島産、モスsp.スジゴケ

ジャワ島産の天然(WILD)で採取されたスジゴケの仲間が、2006年5月5日に入荷しました。

<苔を活着させやすくする為に・・・>
活着させようとする流木や石などに、ケチ!と思わせる様に薄く薄く貼り付けるのが、着生の早道ですよ。また、貴方が一般の流木などに巻き付けた場合などは数ヶ月間で剥がれてしまう場合もありますから注意です。

<陰性苔の特徴を知れば・・・プレミアム.モスやsp.ウロコゴケ>
陰性苔は増えて葉状体の下部に光があまり、あたらなくても枯れにくい特徴がありますが、その分だけ仮根が小さい為に剥がれ易いのも特徴です。

<半陽性苔の特徴を知れば・・・ウィローモスなど>
半陽性苔は、増えて下部に光があたらなくなると葉状体が枯れはじめる為に、定期的にトリミングをして葉状体に光が少しでもあたる工夫が必要です。

苔の育成には 一つの条件を満たしていれば 二酸化炭素は必要ありません。多くの方が勘違いをしているように苔植物は陰性(多くの光を必要としない)の為、明るい環境下で育成させるには 代謝を良くさせて CO2をバンバン入れなければ 枯れてしまいます。明るい水槽で二酸化炭素の強制添加もしているのに下葉が枯れるなどの表現を聞きますが、明るい環境下で育成している場合には避けては 通れないことなのです。

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