水辺の植物(ビオトープ)

屋外で楽しむ水草や浮草には、一年間を通して楽しめる種類と最低気温15℃以上の季節だけを楽しめる種類とがありますが、育成条件や気象条件により冬は枯れてしまう場合があります。一部を室内の熱帯魚水槽へ移動して、冬を越してください。多くの種類は、室内水槽育成だと一年を通して楽しめます。

冬を乗り越えて育ち始める睡蓮 ドワーフアマゾン アカウキクサ
発芽した!ヒドロミステリア

2007年4月某日、春の暖かな日差しを受けて、水が徐々に温かくなり始めると屋外の植物も目を覚ます。

ラージリーフ グロッソスティグマ ヘアーグラス

多くの水草も屋外育成では、一日中日陰的な場所で育てた方が美しい緑色をしている。また有茎植物の一部は、太陽光が良く当たる場所で育つと葉が茶色く焼け、葉が内側に閉じるような感じで育つ。

Newラージリーフ 日陰育ちのハイグロ ひなた育ちのハイグロ

多くの浮き草は陽性植物だから種類によっては強光量の太陽光線が必要だと思いがちですが、実際育成条件を比べて見ると多くの水草や浮き草は日陰育ちの方が綺麗に育ちます。

ひなた育ちのグロッソスティグマ 日陰育ちのグロッソスティグマの方が草体が大きい

初夏の時期(6月)を迎える頃に、室内育成葉を屋外へ出して、ビオトープ用の浮き草を作り始める。初めの頃は葉が枯れ始めてきますが、先端の新芽部分から徐々に屋外育成葉へと変化し始め、根も発達し、葉の表面には産毛が生え始めてきますよ。

オオサンショウモ

写真/左の緑が水槽育成葉・・・新芽が屋外用の浮葉へと移行しながら根が発達し、葉の表面には繊毛が生えて浮力が強くなり成長していく。元の水槽育成葉は茶色になり枯れて・・・沈んで溶けていく。
日陰育ちは美しい緑色!ひなた育ちは茶色の部分が多く・・・秋が近づく頃には種を形成する株も見られる。・・・太った種を採取して乾燥させ、水温む頃に水面へ投げ込めば発芽する。水温が低下して秋が終わる頃には草体が水没し死んでいく。

ヒメボタン

写真/左の緑が水槽育成葉・・・新芽が屋外用の浮葉へと移行しながら根が発達し、新芽の浮葉に厚みが出て来て、葉の表面には繊毛が生えて浮力が強くなり浮葉も楕円形から丸へと変化し成長していく。元の水槽育成葉は・・・黄色くなり溶けていく。
スポンジ状に育った屋外育成葉は長く綺麗な根を展開するが、底砂の入らない環境下(写真/右)では根の発達や増殖は望めない。

サルビニア.ククラータ

室内の蛍光灯育成下では、浮葉が(写真/左)広がり・・・

屋外育成では、浮葉が、ラッパ形状(上記写真)になり面白い。

ヒドロミステリア

アマゾン.フロックビットと、混同されやすいが斑の入り方が、浮葉の中心から外側に向かって入るので容易に区別が可能だ。
また、フロックビットが丸葉なのに対して、本種は葉先が尖る傾向があるので区別しやすい。
浮力は強いが風通しの良い場所で育成すると(写真/右)の様に枯れ葉&溶け葉が多くなり育成場所には注意が必要だ。

アマゾン.フロックビット&ドワーフアマゾン.フロックビット

緑の浮葉(写真/上)は、水槽育成の株を屋外で育成させる為に出した時の映像です。屋外育成下では、斑が濃く反映される。
日差しを浴びた環境下で育成していると浮葉は焼け現象を起こし茶色になりやすい。また多種同様風通しの良い場所で育成すると枯れ葉&溶け葉が多くなり育成場所には注意が必要だ。
一日中日陰的な場所で育成すると浮葉は濃い緑色になり美しい。

フィランタス.フルイタンス

緑の浮葉(写真/上)は、水槽育成の株を屋外で育成させる為に出した時の映像です。屋外育成下では、浮葉も根も真っ赤になり美しい!が、本種の場合、多種に比べて浮力が弱い為、風通しの良い環境下では浮葉が沈み溶けやすい。
真夏のピーク時は、根も葉も真っ赤な光景が見られるよ。

アカ.ウキクサ&オオアカ.ウキクサ

小さな浮葉の集合体である本種は、葉に雨粒などの攻撃を受けると小さく分裂しては、また集合体になり殖えて行く。(写真/上)の様に隙間がある様な環境下では根が長く伸びて稚メダカなどの隠れ家には最適である。
自然環境下では、水田に多く見られ、一部地域では大繁茂して稲に酸素が行き渡らず厄介者扱いされるなど・・・また、度重なる農薬の影響で激減している地域もあり、育成には考え物だ!水温が低下する秋から冬に掛けては、浮葉が赤く色ずき美しい。本種も強い日差しを避けて育成した方が美しい草体を楽しめる。

ヒメ.ウキクサ

自然環境下では、初夏の水田に多く見られ、一部地域では大繁茂して稲に酸素が行き渡らず厄介者扱いされるなど・・・また、度重なる農薬の影響で激減している地域もあり、育成には考え物だ!一見!アオ.ウキクサの様にも見えるが、葉裏が赤紫色になるので区別しやすい。

イチョウ.ウキゴケ

自然環境下では、初夏の水田に多く見られ、一部地域では大繁茂して稲に酸素が行き渡らず厄介者扱いされるなど・・・また、度重なる農薬の影響で激減している地域もあり、育成には考え物だ!ハート型の浮葉が二枚になったら二株に分裂し、殖えていく。

浮き草は、多種で楽しむ

浮葉.ルドウィジア

青い浮葉と赤い茎という状態で入荷し、夏の日差しを少し浴びながら外輪より赤く色付き美しいが、底砂の入らない環境下では、浮葉全体が真っ赤になる。
水面に放置していると根が伸びて来るので、鉢等に植え込む。やがて枝芽が出て来て美しい浮葉を展開してくれる。真夏には黄色の花も咲いたりして面白い。だけど、本種最大の魅力は、夕方頃になると浮葉が(写真/右)の様に閉じて面白い。毎日繰り返される光景だ。

ホテイ草

真夏の最盛期には、毎日の様に花が咲き・・・美しい!蕾で一日、開花で一日楽しむことが出来るが、翌日には(写真/右)の様に枯れてしまう。枯れ花を、ほおっておくと草体負担が掛かり草体が汚く見えるので、枯れ花は根元付近をハサミで切り離し楽しむと良い。
また、通常のメンテナンスとしては、定期的に草体を、水から引き上げ・・・多く張り出した黒い根をカットし(むしり取る)捨てて、いかないと水の悪化が進行します。また、根を定期的に間引かなければ全体的に立ち枯れてしまいます。草体が大きくなると、外側から枯れやすくなる為、本体の株から取り外して下さい。花が咲く季節では、特に必要な作業です。

睡蓮(スイレン.ピンク)

昨年購入した!スイレン購入時は元気な浮葉が一枚とボロボロになった浮葉が二枚だけだったが、川砂を入れた鉢に植え替え根元に3−4本のペット用煮干を与え元気に育った。蓮や睡蓮の育成には、カルシウムが必要ですが、カルシウム.ブロックは簡単に水に溶けないので、微生物が分解しやすい煮干を与えるのが簡単なので公開することにした。現在(3月)は浮葉は展開していないが、根元付近には赤っぽい水中葉が数枚付いて越冬しているので今後が楽しみだ。

ビオトープ(環境)から水質安定の基礎を学ぶ

<屋外、ビオトープの環境水、比較実験>2003年9月から

写真左/底砂の入らない容器の水の色。
      アオコが発生して緑色の水。目測、ミジンコの発生なし。触ると水が温かい。
 
写真右/底砂の入っている容器内の水の色。かなり透明。
      触ると水が冷たい。目測、玉ミジンコが多く発生する。

屋外の飼育&育成で、あっても浮き草やメダカを楽しむ為には、飼育環境として重要な役割である『底砂』がとても水作りには重要です。

屋外にて、メダカ飼育と水生植物育成
スイレン鉢や大きめのタライ&スチロール箱&ガラス水槽にて、メダカなどを飼育する。

EverGreenでは、駐車場の奥スペースを利用して、池代わりの子供用プールなどで代用し浮き草の育成を6月〜11月頃まで楽しんでいます。右の写真奥のプール(150cm)を、2003年のお盆すぎに、叩き売りセール(500円)で購入し、メダカや浮き草を入れて楽しんでいますが、2006年2月現在でも商品は健在です。この方式を利用する最大のメリットは、壊れて処分する時でも『小さく折り畳める』ことが重宝することでしょうか?

写真の様な絵柄が恥ずかしい!と感じたなら、100円ショップやホームセンターでスダレを購入し長さ調整して、絵柄が隠れるようにカットし、ブロックなどを使い固定すれば和風の池が完成します。

○ 飼育容器に浮き草
【ホテイ草】vs【アマゾンフロックビット】vs【オオサンショウモ】などを浮かべて...
・飼育容器の底に、土などを入れてある場合は、植物の成長は良く育ち、バンバン増えていく、また、底砂を入れない環境では、日焼けした様に、本来の緑が少なくなり、綺麗な草体には、なってくれないが、バンバン増えはする。
・浮き草の根が、適度な産卵床を作り出し、また稚魚たちの隠れ家ともなる。
・太陽光が直接、水草にあたらなくても光合成には十分な量が供給され、水は酸欠にはなりにくく、水草が生長する過程で水質の浄化作用もある。

○ 浮き草のない環境では?
・植物による浄化作用がない分だけ、傷みやすい様にも思えるが、植物性微生物群が増えやすく、傷みにくい。

● 水生植物と水温の変化について
・水温が、15℃以上ある環境は、多くの水生植物の成長にとって影響が出ることはない。
・水温が、15℃未満の環境では、バクテリアの働きがないので、水は傷まなくなるが、バクテリアの活動に依存している多くの水生植物は、根から菌糸だけを底に落とし、枯れ始める。
・容器内に底砂がある環境では、根から落とした菌糸が、底砂の中で越冬し、再び翌年の初夏頃から、再び成長を始める。
・水生植物が絶えてしまった様に見える容器内の底を、動かしたり、洗ってしまった場合では、翌年の準備に残した菌糸が洗われ、翌年は植物が出てこないのである。陸上でも経験があるだろうが、ほぼ毎年の様に、朝顔などの種が地面に落ち、冬には枯れて...が翌年には必ずほぼ同じ場所から発芽する。

● 屋外では飼育水が痛まない?のは...何故?
・風などによって水面が、適度に揺れ、溶存酸素が入りやすく、還元バクテリアも進入する。
・大気中から、単細胞微生物群が自然と進入する。
・浮き草によって、強い太陽光線をやわらげ、飼育水の上昇を緩和させる。
・水草の成長に伴い、水の浄化作用もある。

● 屋外飼育では、エサは必要?
・エサを与える必要はない!水温が15℃以上の環境下では、蚊が卵を産み落とし、ボウフラが沸きやすく、また、大気中から微生物群が飼育容器内に入るので、飼育容器に適した数が自然と増えることにはなるが...
・エサを必要以上、与えなければ飼育水は痛むことがなく、水換えの必要もない。

屋外で魚や水草の飼育&育成を経験した記憶から、安易に室内育成へと切り替えると、飼育&育成の大きな壁にぶつかる。

簡単な実験から水質安定の基礎を学ぶ・・・水を張ったバケツを用意して検証する。
風が通る屋外に置き、水が傷むか? 何故か?何時のまにか?コケが生え出し、水は傷まない。
風が通らない屋根下に置き、水が傷むか? 短期間で水面には油膜が張り、バケツ内の水は腐敗していく。
室内に置き、水が傷むか? 短期間で水面には油膜が張り、バケツ内の水は腐敗していく。

○ 上記の実験をふまえて考える。
水が傷む場所に置く、魚飼育は、自然界の様な濾過環境を再現しないとメンテナンス(管理)は、必要以上に大変である。

室内、水槽育成の環境で、多くの浮き草は水面に水流があると育ちません。だからと言って水面が波立たないと油膜が張って水質の悪化を招きます。

水草(一般用)&苔の育成には 一つの条件を満たしていれば 二酸化炭素は必要ありません。多くの方が勘違いをしていることですが苔植物は陰性(多くの光を必要としない)の為、明るい環境下で育成させるには 代謝を良くさせて CO2をバンバン入れなければ 枯れてしまいます。明るい水槽で二酸化炭素の強制添加もしているのに下葉が枯れるなどの表現を聞きますが、明るい環境下で育成している場合には避けては 通れないことなのです。

近年、特定外来種生物(植物)に指定!及び順ずるという形で、植物の取引きも困難の状況になってきていますが、一概に環境庁の言うことが正しいのではなく、いい加減な保護&管理の基に『何を言っているのか?』が、判りません。指定するだけで・・・たいした対策も行なおうとしないやり方には、かなりの不満が噴出するのです。今更、何を禁止したところで、蔓延した状況を打開する処置を取ることもなく・・・

環境に対しては、もっとも重要とも思える・・・公害の基を放置しておきながら・・・末端だけを虐める法律は、不満蓄積の元では・・・ないだろうか?

環境大臣の言うことが正しいとも思えませんが、生物の流通に関して、一番いい加減なことを繰り返して来た ツケ が、多くの諸問題を発生させているのであり、対策と言うだけで・・・実は何もしていないのが実体なのです。とても悲しい・・・ばかり!ですが・・・

近頃、テレビ放映された、屋久島などのサルやシカの問題でも・・・そうですが・・・国定公園(世界遺産)の指定だけをして実は何も対策しない!といった取り組み姿勢には、そこに住む住民の苦労ばかりではなく、環境そのものを破壊(放置)することが良いのではないだろうか?屋久島などは、世界遺産登録する前の方が環境などは良かった!とも思えてしまう・・・。

環境を世界遺産として登録するのであれば、観光目的からは除外されるのが本来の遺産になるハズなのに、観光による目先の金儲けだけで、自然が破壊されていく様は悲しいですよね。滅び行く世界遺産の代表・・・屋久島にならないことを・・・祈ります。

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